歌の動きが出始めた・・かな?
コロナ禍が始まって、早1年。2020年の2月といえば、日本国内ではダイアモンドプリンセスの話で持ち切りで、武漢の話は遠い世界の話でしたよね。まだまだ演奏会も普通にやっていて、オリンピックに向けて様々な企画が始まりかけていた時期だったと思います。
ところが3月の全国一斉休校から一気に潮目が変わり、公共施設の利用停止やイベント中止を経て緊急事態宣言と雪崩を打ったかのように動きが変わり、追い打ちをかけるように世界各地の合唱団でのクラスター発生情報。。音楽、特に歌を取り巻く環境は一変してしまいました。
音大生たちもオンラインでの授業を余儀なくされて、慣れない先生方が画面の向こうで四苦八苦したり、シニア合唱団が果敢にオンライン練習にチャレンジしたり、いろんな変化や進歩があった中でも「やっぱり大変。。。。」という一年だったのではないかと思います。
比較的早く動きを取り戻したようにみえる弦楽器やピアノに比べて、管楽器や歌は「飛沫」という問題からか、まだまだ風当たりは厳しく感じられます。
音楽は不要不急‥という風潮の中でも、特に「歌」は夏場のカラオケ喫茶のクラスター発生も重なって一番逆風が吹いていたかもしれませんね。様々な音楽の中でも一番根源的な音の表現方法が「歌」なのに、その「歌」が一番厳しい状況に置かれてしまうのも、寂しい限りでした。
ただ、ここへ来てスタジオ利用のお問い合わせに「歌」関係の団体からのお問い合わせが出始めてきました。まだまだ油断はしないけれど、そろりそろりと動き始めている気がします。小さいけれど決して消えない意思のある声で歌い始めている人たちがいるようです。
コロナ前のような社会になるには、いろんな意味で時間がかかると思いますが、誰でも気軽に口ずさめる、生の声を重ね合わせてハーモニーを楽しむ、時間と音を共有する、という”当たり前だと思っていた世界”が、一日も早く戻ってきますように!