文京区本郷という街

スタジオの場所選びの中で本郷の決め手になったのは、古くからある町並みが残っていたことでした。本郷という街が東京の中でも少し高台に位置していて、武家屋敷が多いエリア、ということは何となく知っていたのですが、いざ周囲を歩いてみると、意外と古い町並みが残っていて、東京散歩を楽しむことができる町でした。

東京大学は加賀藩の上屋敷で、かの有名な赤門は加賀藩に徳川将軍のお姫様が嫁いだ時に作られたもの。1827年の建造なので、もうすぐ200年になる建物。赤門だけでなくいくつか点在しているお寺も江戸時代に創建されたお寺も多く、江戸から明治にかけての雰囲気が感じられる建物がいくつか残っています。

本郷という町は文豪が多く住んでいた町としても有名で、樋口一葉や石川啄木など明治の文豪がこのエリアに多く下宿していました。明治時代の下宿屋が旅館として今も残っていて、鳳明館などは明治時代から昭和初期の建築様式の建物に今でも宿泊することができて、なかなか趣きのある風情を楽しむことができます。鳳明館からスタジオまでは徒歩3分。昭和初期の旅館に泊まって合宿する、なんてこともできなくないかもしれませんね。

スタジオから徒歩1分の所には以前石川啄木ゆかりの下宿屋があったようです。

ちなみに、赤門が出来た1827年といえば、ベートーベンが亡くなった年。シューベルトが「冬の旅」を作曲した年でもあります。
古地図with Map fanというサイトは、現在の地図と江戸時代の古地図を参照しながら見れる優れもの。こんなものをお供に、ヨーロッパの音楽なんて、江戸や明治にはまだまだ入ってきていなかった時代を思いながら、のんびり歩いてみるのはいかがでしょうか。

Follow me!